しあわせを感じるとき。

しなやかに、マイペースに、自分らしく生きていく

明治神宮への参拝で、グラウンディングが強化される感覚を味わう

f:id:feelhappynow:20191004170632p:plain

誰にでもオープンな!?明治神宮

 

前回の記事でまとめた「オーラの浄化」と「瞑想によるグラウンディング」で、少し安定感を回復した私は、友人と明治神宮へ行ってきました。2年半ぶりの参拝でしたが、厳かな雰囲気は顕在で、門をくぐったとたん、心地よい気に包まれます。最高気温は28度で、秋になっても夏のような気温でしたが、敷地に入ると木陰ができ、さわやかな風も吹いて涼しく感じられました。

 

神社によって、流れている気が全く違うように感じられ、相性もあるのかもしれないと思うこともある私ですが、明治神宮はいつ行っても歓迎されているように感じられるから不思議です。マイナスイオンを感じながら、リラックスして参道を歩いていきました。

 

参拝で得た不思議な感覚

 

そして、いざ参拝です。そのとき、いままでにない不思議な感覚を得ました。手を合わせているときに、頭上1mあたりから、背中を通って足の下まで、一直線につながるようなスーッとした気の流れのようなものを感じたのです。そしてその線は、地球の真ん中までつながっているようでした。その後、私はいま地球に生きているのだということを実感します。

 

振り返ってみると、参拝前に行ったワークが影響しているのかもしれないと思いました。心地よい気の中で、自然とグラウンディングができたのかもしれません。

 

恒例の御朱印とおみくじを頂く

 

その後、御朱印をいただき、おみくじを引きました。いまは、外国人観光客のために、英語版のおみくじも用意されているようです。引いたおみくじに、大切なメッセージが欠かれていたので、ここでご紹介できればと思います。ちなみに、明治神宮のおみくじには「吉」や「凶」などはありません。「大御心」というご祭神のありがたいお考えや、ご恩徳高い御心が書かれています。なお、大御(おおみ)とは、神や天皇に対する最大級の敬語だそうです。

 

大御心

明治天皇御製

 

天 

あさみどり澄み渡りたる大空の 広きをおのが心ともがな

 

あさみどり色に晴れて澄み渡った大空のように、広い大きな心を、お互いの心として、日々の生活に励みたいものです。

 

私たちは、心の持ち方によって、人生建設の成功、不成功がきまります。狭い心では大事は成功しません。常に広々と澄み渡った大空のような大きな心で進みましょう。(心は広く大きく)

 

 

私にとっては、参拝後の爽快感からもつながるような内容で、空を見上げていただいたメッセージを味わいました。いつも心に留めておきたいと思います。

 

おわりに

 

私たちは、その後カフェで一休みしました。外国人観光客の多さには驚きましたが、よい気をいただき、自分の心を整えるために、定期的にお参りに行きたいと改めて思っています。もちろん氏神様も大切ですが、明治神宮は他にはない感覚を味わうことのできる神社ではないかと思います。

 

エネルギーの浄化とグラウンディングで精神的安定を手に入れよう

f:id:feelhappynow:20191004162750p:plain

はじめに

 

当初予定していた通り、友人と明治神宮へ参拝に行ってきました。ミシュラン三ツ星の観光地になっていることもあってか、日本人よりも外国人観光客のほうが圧倒的に多かったように思います。

 

最近、なんとなくエネルギーが停滞しているのを感じていたところ、参拝後は気分もスッキリと、地に足がついたような感覚を得ることができました。そしていま、背筋がピンとした状態で、気分もシャキッとした自分がここにいます。

 

今回は、参拝前日に手に取った本を読んで行ったことと、そして参拝後の変化について、感じたことをまとめておきたいと思います。

 

オーラを浄化して心地よい状態を手に入れる

 

少しスピリチュアル的な表現ですが、手に取った本によると、誰の周りにもオーラがあり、それをいつもきれいにしておくことで、人生も心地よいものになるそうです。本に書かれていることの詳細については、本をすべて読み終わり、自分なりに消化してからご紹介したいと思っています。

 

いまからご紹介するワークは、マインドフルネスで行うイメージ瞑想とよく似ています。映像をイメージするのが得意な方に向いているワークだと思います。

 

  1. 軽く目を閉じる。
  2. 自分のオーラ(半径45cm)の外に、ゴミ箱があるのをイメージする。
  3. いま思い浮かんでくることすべてを、イメージでそのゴミ箱の中に入れていく。ゴミ箱に入れるものは、怒りや不安だけではなく、楽しかったことやうれしかったこと、楽しみにしている予定も含みます。また、自分以外の人物が浮かんできたら、大切な人であってもゴミ箱へ入れてください。その際、自分だけはゴミ箱に入れないように注意しましょう。仮に身体に痛い場所などがあったら、そのつらい気持ちや不快感は入れても、その身体の一部は入れないでください。
  4. ゴミ箱がいっぱいになったら、ゴミ箱ごとイメージで消す。

 

人は、一日に何度もさまざまなことが頭に浮かび、映像化したり考えたりしています。そうやって要らないものを捨て、エネルギーを浄化することで、オーラもきれいに保つことができるのです。毎日続けて行うことで、より効果が出るワークなのではないかと思います。

 

グラウンディングで安定した精神状態を保つ

 

もう1つご紹介したいのが、グラウンディングです。グラインディングとは、自分と地球をエネルギーでしっかりとつなぐこと。しっかりと足を地につけて立つことです。グラウンディングができていないと、感情的になりやすく、イライラしたり不安になったりします。その他にも、ものにぶつかったり転びやすくなったり、体調が優れなかったり、人からの影響を受けやすくなったり、物事がスムーズに進まなかったりと、さまざまな問題が生じるようです。

 

今回ご紹介するのは、瞑想でグラウンディングを行う方法です。

 

  1. 起床後、ベッドの脇か椅子に座り、足の裏を床につける。届かない場合は、クッションなどを足の下に置いて安定させる。手のひらは上にして腿(もも)の上に起き、自然な呼吸を続ける。
  2. 目を閉じ、尾てい骨のあたりにある第1チャクラから、地球の中心に向かってエネルギーで作ったコード(グラウンディングコード)をイメージで降ろしていく。それが地球の中心まで届いたら、そこにしっかりと固定する。
  3. そのまましばらく、グラウンディングした状態を味わう。
  4. 足の裏にあるフットチャクラからも、グラウンディングコードを地球の中心まで降ろす。両足からグラウンディングコードを降ろすことで、自分の人生をしっかりと歩んでいく能力が上がるそうです。

 

グラウンディングコードは、慣れると立ったままでも、歩きながらでも、電車の中などでも、一瞬で地球の中心につなげることができます。私はこれらのワークを行うことで、エネルギーが停滞し、ふわふわした不安定な状態から抜け出すことができました。

 

(次回へつづく)

 

参考書籍:

人生を自分で見通す力をつける透視レッスン

 

自慢話の裏に隠れた【コンプレックス】と、受け継がれる連鎖を断ち切ることの重要性

f:id:feelhappynow:20190927224128j:plain

はじめに

 

皆さんは、自分がコンプレックスを持っていると感じたことがあるでしょうか。コンプレックスにもいろいろありますが、今回は学歴や勉強についてのコンプレックスを例に挙げて考えてみたいと思います。

 

意外なところに隠れている「コンプレックス」

 

自慢話の裏にあるもの

人は、学歴至上主義の環境で、自分が高学歴でない場合にコンプレックスを感じたりするものですが、それだけではありません。高学歴の人でも、コンプレックスを持っていることは多いのです。

 

例えば、就職活動中の企業説明会で質問をするとき。名前だけでいいと言われているのに、わざわざ「◯◯大学の□□です」と言ってから質問をしたり、さらに質問の前に自分の自慢話をする人を見たことはないでしょうか。

 

また、一流大学を出て一流企業に就職した人が、職場でこれまでのキャリアや仕事の実績、交友関係などを自慢するというケースもあります。

 

新しい環境で、これまでのキャリアについて自慢話ばかりするというのはよくあることのようです。職務経歴書を見るとバリバリの経歴なのに、わざわざ過去の仕事について自慢したり、さらにはプライベートについても自慢するという人もいます。その元同僚の話を聞くと、仕事に関する実績の話は、事実と異なっていたりすることもあるとかないとか・・・

 

“ありのままの自分”が認められていない!?

これらのケースで共通するのは、承認欲求の高さでしょうか。おそらく勉強をしていい大学を出て、いい会社に就職したものの、現時点で承認欲求が満たされていなかったり、不安や自信のなさがあったりするのではないかと思います。自慢話をすることで、自分が周囲よりも優れていることを実感して安心したいとか、人から認められたいという気持ちがあるのかもしれません。そして大抵の場合、そのことに自分で気づいていないようです。気づいていないからこそ、ちょっと迷惑な自慢話を続けてしまうのです。

 

こういった人は、学歴至上主義であったり、勉強ができることが当たり前という価値観の親や周囲から、プレッシャーを受けていたことが多いのではないでしょうか。“ありのままの自分”として認められた実感がなく、勉強や学歴で評価され認められてきた人は、大人になっても“ありのままの自分”が認められていない場合、人からの評価を受けて認められないと不安になる傾向にあるようです。

 

これは学歴の良し悪しに関係なく、そういった環境で育つことによって醸成されるコンプレックスのようです。そして、引き続き学歴至上主義の環境に身を置くと、常にコンプレックスを感じなくてはならなくなります。職場においては、仕事で実績を上げない限りつきまとうかもしれません。

 

コンプレックスの連鎖

 

f:id:feelhappynow:20190927232550j:plain

親子間で連鎖するコンプレックス

コンプレックスは、誰かが気づいて断ち切らない限り、代々連鎖していきます。自分の中にコンプレックスがあるとしたら、自分の親の中にもあり、それが受け継がれているのです。親としては、無意識に、よかれと思って子どもと接しているので、自分の言動が子どもにコンプレックスを与えることになるとは思っていないのが怖いところです。

 

私は、自分の中にもコンプレックスがあったことに気づき、それを自分の代で断ち切りたいと思うようになりました。子どもをもつことになるかわかりませんが、自分の子どもにはそのようなことをしないと心に決めています。

 

また、親から譲り受けたコンプレックスがあっても、他者から“ありのままの自分”を受け入れられることによって解消されることもあります。私は、親への反発や挫折を繰り返す中で気づくことができたように感じていますが、少しずつコンプレックスを解消することができたのは、“ありのままの自分”を認めてくれる人がいたからではないかと思っています。

 

「根拠のないコンプレックス」を感じさせてしまう親

自分や、自分の親の中にコンプレックスがあるということには、なかなか気づきにくいものです。コンプレックスを持っているとなぜ問題なのかというと、一つには、その人がまた子どもにコンプレックスを感じさせてしまうためです。「根拠のないコンプレックス」を感じた子どもは、もちろん自信を失い、自己肯定感をもてなくなってしまうでしょう。

 

代表的な例として、今回取り上げた学歴や勉強に対するものがあります。勉強はできなければならないとされたり、学歴至上主義の親のもとで育つと、自分の子どもにも同じことを求めてしまうことが多いようです。ときに他の子どもと比べられたりしながら、勉強ができない自分はダメだ、勉強ができなくては認められない、親が恥ずかしくないようにしなくてはならないといったことを、子どもに無意識に思わせてしまうのは酷なことです。

 

子どもの心は繊細です。仮にそういったプレッシャーの中で子どもが失敗してしまったとき、その一つの失敗が心に与える影響は、想像以上に大きなものになるでしょう。

 

おわりに

 

今回は、自慢話をするという形に現われやすい学歴や勉強における「コンプレックス」について取り上げてみました。あまり気持ちのいいテーマではありませんが、自分の中にあるそれに気づき、できるだけ解消していくことが必要だと感じています。自分自身に言い聞かせるとともに、皆さんの中で、何か気づきを得るきっかけになれば幸いです。 

 

すべての神様が出雲大社へ集まるわけではない!?神無月でも鎮座し続ける神様

f:id:feelhappynow:20190930164001j:plain

はじめに

 

先日、神無月に日本中の神様が出雲大社に集まる話についてまとめ、その際に明治神宮に参拝する予定であることを書きました。しかし、よくよく考えてみると、明治神宮は明治天皇を祀っている神社。どうやら神無月だからといって、不在になることはないようです。同じく、伊勢神宮の神様も不在になることはありません。

 

そこで今回は、改めて伊勢神宮と明治神宮の神様について調べてみることにしました。

 

神社の称号から知る祭神

 

神社の称号「神宮」について

社号には、「神社」の他に「神宮」「大神宮」「宮」「大社」「社」など、合わせて7種類の社号があるそうです。これは祀っている神様によって、その称号が異なります。「神宮」の場合、まず「神宮」とだけ呼ぶときは「伊勢神宮」のこと。他の「◯◯神宮」は、主に皇祖や皇族が祀られた神社を指します。その他、「神宮」には神話に登場する神が祀られており、「大社」は国造りにかかわる神を祀った神社の総本社に用いられています。

 

「皇祖」「天孫」「皇孫」とは

「皇祖」とは、皇室の祖神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)のことをいい、初代天皇である神武天皇までを指す場合もあります。「天孫」「皇孫」とは、天照大御神の子孫のことで、孫の邇邇藝命(ニニギノミコト)を指す場合もありますが、一般的には子孫である歴代天皇を指すことが多いようです。

 

皇祖と日本人の総氏神を祀る「伊勢神宮」

 

祀られている神

伊勢神宮の正式名称は「神宮」。皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の宮に属する別宮や摂社など、すべて合わせた施設の神社群のことを伊勢神宮と呼びます。内宮の主祭神は「天照巫皇大御神(アマテラシマススメオオミカミ)」。外宮の「豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)」は、天照大御神の食事を司るカミとして祀られています。

 

参拝の順番

神宮の中心は、天照巫皇大御神が祀られている内宮ですが、参拝の際には、まずは外宮からお参りするのが習わしになっています。外宮に祀られている豊受大御神は、食べ物を司る神ですが、衣食住や産業の神としても信仰されています。内宮に祀られている天照巫皇大御神は、皇祖であり、日本人の総氏神です。そして、全国に約8万ある神社の筆頭でもあります。

 

なお、全国の神社の筆頭になったのは、戦後、GHQによって神社と国家が分離されたときです。伊勢神宮を本宗とする宗教法人として、神社本庁が設立され、全国約8万社の神社を包括することになりました。その役割は、神社の管理や指導をはじめ、伝統を守り、祭祀の振興を図ることだそうです。神職の養成や任命、広報活動なども行っています。

 

皇族を祀り、森造りを目指す社「明治神宮」

 

f:id:feelhappynow:20190930164322j:plain

祀られている神

明治神宮の祭神は、明治天皇と昭憲皇太后です。1912(明治45)年に崩御された明治天皇が、1914(大正3)年に崩御された昭憲皇太后を永遠に追慕するため、1920(大正9)年に創建されました。

 

自然に更新し、成長する森

明治神宮は、樹木が生い茂る永遠の森を目指した社です。人間の手によって造られた森で、植栽計画によって木々が自然に更新し成長しています。主木の松が、それ以外の針葉樹、広葉樹へと交代していくように設計されているのだそうです。

 

伊勢神宮と出雲大社の関係は?

 

大国主大神は、国造りによって築いた国を、天照大御神様へお還し(国土奉還=国譲り)になります。すると、照大御神は国造りの大業をよろこび感謝し、今後、この世の目に見える世界の政治は天照大御神の子孫があたることとし、大国主大神は目に見えない世界を司り、人々の幸福を導くようにいいます。

 

また、天照大御神は住居について、「天日隅宮(あめのひすみのみや)と申して、私の住居と同じように、柱は高く太い木を用い、板は厚く広くして築きましょう。そして私の第二子の天穂日命をして仕えさせ、末長くお守りさせます。」と仰って、大国主大神のために壮大な宮殿が造営されます。その荘厳な御社「天日隅宮」が、現在の「出雲大社(いずもおおやしろ)」です。

 

おわりに

 

これまで何気なく神社を参拝していましたが、より有意義な参拝とするためには、祀られている神様についての理解が欠かせないと感じました。今後、神社に参りする際には、そこに祀られている神様について予習をするようにしたいと思っています。

 

日本中の神様が、神無月に【出雲大社】に集まる目的とは?

f:id:feelhappynow:20190929004954j:plain

はじめに

 

10月に入ってから、久しぶりに友人と明治神宮に行く予定でした。しかし、10月は「神無月」であることに気がつくと、ふと明治神宮に神様がいらっしゃるのか心配になり、急遽9月中に参拝することにしました。

 

ただ、神無月には日本中の神様が出雲大社に集まると言われていますが、そもそもそんなに長期間、神様が不在になることがあるのでしょうか。そこで今回、神無月に出雲大社で何が行われているのかも併せて調べてみることにしました。

 

出雲大社で行われる「神在祭」

 

出雲で10月を「神在月」と呼ぶ理由

10月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれていますが、出雲では10月のことを「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。由来については定かではないものの、神々が出雲に集うという伝承は古くからあったようです。『出雲国風土記』(733年)には、大国主神の宮を造るために、諸所の神々が出雲に集まったという記述があるそうです。こうした神集いの伝説を具現化したのが、神在祭だとも言われています。

 

一年間の“しあわせ”を相談する会議

出雲大社の大国主神は「縁結びの神」といわれ、社会や人がしあわせであるように、つながりを結ぶとされています。男女の縁組みだけではなく、来年の収穫などのしあわせについて、神議り(かむはかり)にかけて決定します。

 

なお、大国主神は私語の国、神々の国を司り、八百万の神々も頼る存在なのだとか。そこで、神議りでは主宰の役割を担うそうです。

 

いつ、何が行われるのか

出雲大社(いずもおおやしろ)の「神在祭」は、旧暦の10月10日〜17日、太陽暦の11月に行われます。・・・ということは、来月はまだ明治神宮に行っても神様はいらっしゃるということになります。

調べてみると、今年はこのようなスケジュールで行われるようです。 

神迎神事・神迎祭(旧暦1010日)

2019116日(水)19時~

 

出雲大社の西方1kmにある稲佐の浜で、神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)が行われます。稲佐の浜は神話の舞台でもあるそうですが、そこで注連縄(しめなわ)を張り、かがり火を焚いて神々を迎えます。

 

神在祭(旧暦101115日・17日)

2019117日(木)・11日(月)・13日(水)

 

全国の神々は、旧暦10月11日〜17日までの7日間、出雲大社西方950mに位置する出雲大社の摂社「上の宮(仮宮)」で、縁結びや来年の収穫など諸事について神議り(かむはかり)を行います。また、御宿社(神々が宿泊する宿)となる出雲大社御本殿の両側にある「十九社(じゅうくしゃ)」でも、連日お祭りが行われます。なお、このお祭りに一般の人は参列できず、神職たちが神事を執り行うようです。

 

 

神在祭の間は、神々の会議や宿泊に粗相がないよう、出雲の人も静寂を保って暮らすのだそうです。歌舞や楽器の演奏を慎み、建造物の建築も避けると言います。静寂を保ち、物忌みに服して生活するため、「御忌祭(おいみさい)」とも呼ばれます。

 

神等去出祭(旧暦10月17日・26日)

2019年11月13日(水)・22日(金)

 

すべての会議を終えると、神々が出雲を立ちます。拝殿で神職によって「からさで神事」が行われます。神職が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩きながら「お立ち~、お立ち~」と唱えると、その瞬間に神々は出雲大社を去られるのだそうです。

 

神在祭の後には、松江の佐太神社でも神在祭があり、神々は斐川町の万九千神社から、それぞれの国へ還られるといいます。また、出雲大社では、旧暦26日にも神等去出祭を執り行っています。この祭典は、神様が出雲の地を去られたということを大国主大神に報告する儀式で、本殿前で神職一人が行う小祭とのことです。

 

出雲大社について

f:id:feelhappynow:20190929005138j:plain

正式名称

「いずもおおやしろ」といいます。昔は、地名から「杵築(きづき)大社」と呼ばれていましたが、明治時代以降、現在の呼び名となっています。

 

主祭神

「天の下造らしし大神」といわれる大国主神(オオクニヌシノカミ)です。大物主神(オオモノヌシノカミ)、大国玉神(オオクニタマノカミ)、八千伐神(ヤチホコノカミ)などの別名もあります。出雲の人々には、「だいこくさま」という呼び名で慕われているそうです。

 

御利益

出雲大社が縁結びの社として知られているのは、大国主神が目に見えない世界=縁を司る神とされているためです。縁結びは男女の中に限らず、人間の成長、社会全体の幸福、互いの発展のための結びの神とされています。また、国造り、村造り、農業や業業などの生活の基盤をつくる神としての顔も持っています。

 

おわりに

 

皆さんは、神無月に出雲大社で行われていることをご存知だったでしょうか。今回、調べるまで、恥ずかしながら私はまったく知らずにいました。これを機に、その他にも有名な神社で行われている神事や起源などについても、調べてみようと思います。また、以前から、母が出雲大社へ行きたいと言っていたこともあり、パワースポットといわれる出雲大社の空気を感じながら、近々参拝しに行こうかとも考えています。

 

 

参考サイト/書籍

神在月|出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】

知識ゼロからの神社入門

「うつ」を経験した元リワークスタッフが考える「うつ」からの回復に必要なこと

f:id:feelhappynow:20190924234544j:plain

はじめに

 

「うつ状態」から回復するために必要なこととして、皆さんはどのようなことをイメージするでしょうか。今回は、自分自身の休職経験を振り返りながら、改めて「うつ」からの回復について必要なことを考えてみたいと思います。

 

なお、ここではあえて「うつ病」という表現はしていません。いまは「うつ病」で休職に至る人は少なく、抑うつ状態、不安障害、適応障害、自律神経失調症、双極性障害、発達障害など、さまざまな診断名がついています。それらに共通しているのが“うつ状態”であること。そこで、ここでは“「うつ」からの回復”と表現することにしました。

  

「うつ」からの回復に必要な7つのポイント

 

私が初めて休職し、長期間休んだのは社会人3年目のことでした。まだ「うつ」に対する職場としての理解や制度はなく、リワークなどもなかった頃です。7ヶ月間の休職を経て復職し、転職するまで再発することなく過ごすことができました。

 

そういった自分自身の経験を振り返り、また“うつ病リワーク”のスタッフを経験して、「うつ」からの回復に必要だと思うことを挙げてみます。

 

  1. 休養と服薬
  2. 生活リズムの改善
  3. 外出や家事
  4. 軽い運動
  5. 疾患や薬についての理解
  6. 対人交流
  7. 自己分析

 

上記に挙げた7点は、私自身が休職中に行ったことでもあります。まだリワークもなく知識もない中、自分で必要だと思うことを考えて実践していました。その結果、7ヶ月間で復職し、その後も同じ会社で働き続けることができたのだと思います。

 

1.休養と服薬

休職に入ったばかりの頃は、まだ心身が疲れ切っている状態だと思います。まずは、ゆっくりと休むこと、そして心療内科や精神科に通院し、服薬することが必要です。時間をかければ、もしくは症状が軽ければ、服薬しなくても回復できることがあるかもしれません。しかし、うつ状態のときには脳内物質のバランスが崩れているといわれています。自分に合った薬を服用して脳内物質のバランスを調整しながら、次のステップに進むことで、早い回復が望めるのではないかと思います。薬の種類については、「疾患や薬についての理解」の項目で触れる予定です。

 

2.生活リズムの改善

心身の疲れがある程度とれてきたら、生活リズムを意識するようにします。ポイントは同じ時間に起き、同じ時間に食事をし、同じ時間に寝ることです。仕事をしていた頃と同じ時間にできることが理想ではありますが、はじめのうちは現実的な時間を設定するようにします。できれば手帳や生活リズム表を用意して、毎日の記録をつけるとよいでしょう。目標通りに実践できているかを確認し、どうすれば改善できるかを考えることができます。また、後で振り返ったときに、変化を視覚的に捉えることができるので便利です。

 

3.外出や家事

生活リズムを整え始める頃になると、日中の過ごし方が問題になります。以前、セロトニンを活性化させるためのポイントをまとめたことがありますが、夜の睡眠のためにも、日光を浴びることが大切です。はじめのうちは家の中の窓際で日の光を浴びても構いませんが、できれば毎日時間を決めて短時間でも外に出るようにしましょう。

 

また、生活リズムを安定させるために、家事に取り組むこともおすすめです。家にいる時間が長いと、どうしても横になったりしなくなってしまいます。そこで、家の中にいてできることを自分の日課にするのです。

 

私が休職に入った頃、自分の部屋がかなり散らかっていました。それを少しずつ片づけたり、洗濯したりするなど、できることから取り組んだ記憶があります。“きれいに整理する”ことで、頭の中もすっきりと整理されていきます。私の場合、料理に取り組むことができたのは、復職直前になってからです。メニューや材料を考え、マルチタスクをこなして何かを作るという行為は、ハードルの高いことでした。

 

4.軽い運動

休職に入ったばかりの頃は、横になっている時間も長くなります。そして、何をするにも億劫感がつきまといます。すると、気づかぬうちに体力が落ちてしまっているものです。はじめのうちは、疲れをとるためにもゆっくり休むことに専念する必要がありますが、少し回復してきたら筋肉を取り戻すことも大切になります。私自身、以前こちらで紹介した5分間の筋トレによって少しずつ筋肉をつけることにより、以前よりも身体を動かしやすくなった経験があります。筋肉をつけることにより、疲れも感じにくくなるのです。運動は、長く続けられるものであれば、何でもよいかと思います。

 

また、身体を動かすことは、セロトニンを活性化させるためにも重要です。セロトニンを活性化させることの重要性とその方法については、他の記事を参考にしていただければと思います。

  

5.疾患や薬についての理解

リワークなどでは、必ず疾病教育が行われていますが、リワークに行っていなくても、自分が診断された疾患とその薬について理解しておくことは非常に重要なことです。発症の原因や具体的な症状、治療法など、自分で調べて把握しておきましょう。

 

以前、コンコーダンスについてご紹介したことがありますが、治療は基本的に自分で行うものであるという意識が大切です。医師から言われるがまま服薬するのではなく、なぜ自分がその薬を飲むのか、その薬の効能や副作用は何かを自分でも調べ、疑問があれば医師や薬剤師に相談できるようにしましょう。

 

 

「うつ病」の薬としては、抗うつ薬のSSRIやSNRIなどが有名です。しかし、ここで言う「うつ」の場合、必ずしも抗うつ薬が有効とは限りません。重い「うつ病」ではない場合、はじめのうちは、抗不安薬が処方されることも多いかと思います。双極Ⅱ型障害の場合は、気分安定薬を軸に、非定型抗精神病薬を服用することもあります。

 

複数の薬が処方されている場合、それぞれの薬の特徴を知らなければ、どの薬が効いているのか判断することができません。また、多剤併用によって症状が悪化するというケースもあるようです。最近では、単剤処方が推奨されていますので、あまり多くの種類の薬が処方される場合は、医師にその理由を確認したほうがよいでしょう。

 

6.対人交流

f:id:feelhappynow:20190925222305j:plain

 

休職中、ずっと家で過ごしていると、人との交流がほとんどなくなることがあります。しかし、人との交流がなくなればなくなるほど、社会復帰への自信はなくなっていってしまいます。私が休職したときは、同時期に休職していた同じ部署の同僚と会ったり、営業中の同期が、アポの合間にカフェに会いに来てくれたりしました。同じような境遇にある仲間と話をしたりすることで安心感を得られますし、自分にとっての理解者との会話もまた、不安を解消し、自信を取り戻すきっかけとなるでしょう。

 

リワークに参加すると、同じ境遇にある仲間と話ができることはもちろん、プログラムでもグループで一緒に課題に取り組んだりします。仕事の場面を想定したコミュニケーションのトレーニングもできますので、よいリハビリになるのではないかと思います。

 

私の場合は、復職間近になった頃、アロマセラピーの学校に通っていました。毎朝9時からの授業を受け、夕方に帰宅します。そこで友達になった人たちとの交流もありました。内容こそ違えども、それが私にとっての「リワーク」だったように思います。

 

7.自己分析

なぜ休職するに至ったかを振り返ることは、再び休職することを防ぐためにも重要なことです。職場の環境や人間関係のせいにすることは簡単ですが、同じ状況でもストレスを感じにくい人はいます。自分のどのような考え方や行動が、ストレスを感じる要因となったのか、自分なりに考えてみましょう。また、ストレス対処の方法の一つとして「認知行動療法」の考え方も有効です。何かあったときに瞬間的に浮かぶ「自動思考」や考え方のクセに気づき、その考え方を柔軟に変えていくことで、ストレスが軽減されていくことがあります。認知行動療法については、書籍も多く出ていますので、自分で学ぶこともできます。

 

また、体調を崩し始めた頃の症状を把握しておくことも重要です。同じように予兆となる症状があったときに対処することができるからです。さらに、環境の変化などがなかったかも振り返ります。どのような変化や環境で発症しやすいのかを把握しておくことで、同じような状況を前にしたときに対処することも可能になります。

 

おわりに

 

簡単ではありますが、「うつ」からの回復に向けて必要なことをまとめてみました。これがすべてできれば、社会復帰できるだろうと思います。しかし、すべてを実践するのは簡単なことではありません。自分でできるという方もいらっしゃるかと思いますが、自信がない方は、リワークをはじめとするリハビリ施設を利用することをおすすめします。リワークは、基本的に休職されている方が復職するためのリハビリを行う場所ですので、すでに退職していて障害者雇用での就労を考えている方は、就労移行支援事業所などを利用されるとよいかと思います。自分の状況や状態に合ったサービスを見つけることがポイントです。

 

各項目の詳しい内容については、他の記事でも詳しく書いていますので、ぜひご覧いただければと思います。

 

改めて作法を確認しておきたい「正しいお寺の参拝方法」

f:id:feelhappynow:20190917134741j:plain

はじめに

 

高尾山に行った際、薬王院で参拝していると、近くで柏手の音が聞こえました。

 

「神社と間違えてしまったのかな?」

 

これまでを振り返ってみると、お寺で柏手の音を聞くことがあります。お寺でもそうするものだと思っているのか、うっかり間違えてしまったのかはわかりませんが、久しぶりの参拝などで間違えやすい作法ではないかと思います。今回は、改めてお寺の参拝方法について整理してみることにしました。

 

参詣との違いについて

 

「参詣」と「参拝」は、どちらもお寺や神社を訪れる際に使われている言葉ですが、意味が異なります。

 

「参詣」は、神社仏閣を訪れること。

「参拝」は、神社仏閣を訪れた上で、神仏を拝む行為を指す。

 

例えば、観光でお寺を訪ねただけなら参詣、きちんとお参りをすれば参拝なのだそうです。

 

お寺の参拝方法

 f:id:feelhappynow:20190917133237p:plain

山門で一礼する

 山門は、悟りの領域である仏殿への入り口。

  • 身だしなみを整え、心を鎮めて一礼する ※この際、帽子は取ること
  • 敷居は踏まず、(端を)またいで通る
  • 左右の山門に仁王像が安置されている場合は、両像に手を合わせるとよい
  • 参道は神社と違い、どこを通っても構わないとされている

 

手水舎で手と口を清める

 基本的には神社と同じ。手水舎がない場合は、そのまま本堂前に進む。 

【手順】

  1. 右手で柄杓を持って水をすくい、左手に水をかけて清める
  2. 柄杓を左手に持ち替えて、右手に水をかけて清める
  3. 右手に持ち替え、左手で水を受けて口をすすぐ(すすいだ水は吐き出す)
  4. そのまま左手をもう一度水で清める
  5. 最後に柄杓を立てて、残った水で柄杓の柄を清める

 

常香炉がある場合は、煙で体を清める
  • 常香炉では、仏様にお香をお供えし、その煙を浴びて心身を清める
  • 体の悪いところに煙をつけると、治るともいわれている

 

献灯・献香する
  • 蝋燭や線香が用意されている場合は、献灯と献香を行う
  • 蝋燭と線香を購入し、火をつけて燭台と香炉にそれぞれ捧げる

 

【注意点】

  • お線香の火は口で吹いて消さず、手で仰いで消す
  • 他の参拝者が灯した火は使わない

 

本堂に参る

f:id:feelhappynow:20190917133816j:plain

手荷物を下ろす

  • 参拝で礼をする際には、手荷物を持ったままではなく地面に置くようにする

 

お賽銭を入れる

  • お寺でのお賽銭はお布施であり、欲や執着を捨てるための修行の一つ
  • 金額に決まりはない
  • 大きな音を立てたり、投げ入れたりしないよう注意して入れる

 

祈願する

  • 鈴などがあれば3回鳴らし、軽く一礼をして手を合わせる

   右手が仏様、左手が自分を表すとされる。

   参拝は、仏様と一体化することができる機会。静かな気持ちでお祈りをする。

 

  • ご利益祈願をした後、「南無○○○」と唱えたほうがよいとされている

   この際、○○○の部分には祀られている本尊の名前が入る。

   例)阿弥陀様なら南無阿弥陀仏、観音様なら南無観世音菩薩、

     お釈迦様なら南無釈迦牟尼如来

 

  • 手を合わせたまま、深くお辞儀をする

 

最後に一礼する

  • 無事に参拝できたことに対して、感謝の一礼をする

 

山門を出る
  • 山門から出る際、本堂に向かって合掌一礼する
  • 納経したり、御朱印をいただいたりする場合は、参拝後に納経所に申し出る

 

おわりに

 

「お寺では柏手は打たない」といった知識は持っていても、細かい作法まで把握している方は意外と少ないのでしょうか。手順通りに手を合わせて参拝をすることで、日常から切り離され、静かに心を落ち着ける効果もあるかと思います。神社の参拝方法と混同せず、ぜひ正しい作法で参拝したいですね。

 

【初めての高尾山】休日に、自然の中でリフレッシュする

f:id:feelhappynow:20190916145002p:plain

初めての高尾山

 

高尾山へ行った理由

3連休の中日に、初めて高尾山に行ってきました。高尾山は、東京都八王子市にあります。平成19年には、富士山と並んでミシュラン三ツ星の観光地に選ばれた国定公園です。「大都市近郊にもかかわらず豊かな自然に溢れている」ことが、選ばれた理由の一つのようです。

 

私はずっと気になっていたものの、気軽に行ける場所ではないような気がして敬遠していました。しかし、最近になって「自然の中でリフレッシュしたい」という気持ちが強くなり、体力増進も兼ねて行ってきました。新宿からは、京王線で乗り換えなしで行くことができ、とても便利です。

 

ケーブルカーやリフトも一つの楽しみ

「山歩き」というと、少しハードなイメージがありますが、中腹まではケーブルカーやリフトを利用することもできるため、無理なく山頂まで到達することができます。なお、歩いて登る道は3ルートあり、いずれも山頂までは1時間30分程度で行けるそうです。

 

私たちは、中腹まで行きはケーブルカー、帰りはリフトを利用しました。雨が降ることを心配していたのですが、絶好の天気に恵まれて、日差しを浴びるだけでも汗が出るような暑さでした。反対に木陰はとても涼しく、マイナスイオンを感じながらリフレッシュすることができたように思います。

 

高尾山名物“天狗焼”

f:id:feelhappynow:20190916145515p:plain

山頂に到達するのは1つの目的ですが、途中で別の楽しみもあります。ケーブルカーを降りたところで食べたのが、高尾山名物の“天狗焼”。事前に調べてぜひ食べたいと思っていたのですが、午後になると売り切れてしまうこともあるそうで、ケーブルカーを降りてすぐに並んでいただきました。外はパリっとしていて、中には熱々の黒豆あんがたっぷり入っています。程よい甘さで、最後まで美味しくいただきました。

  

いざ、山頂へ

 

薬王院で参拝

f:id:feelhappynow:20190916144113p:plain

そこから歩いて登っていくと、“薬王院”があります。正式名称は「高尾山薬王院有喜寺」。今から1260余年前の天平16年(744年)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩によって開山されました。薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊としたことに由来するそうです。「高尾山薬王院」は真言宗智山派の本山で、「高尾山薬王院」「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」が三大本山として知られています。

 

“天狗焼”とあるように、薬王院は天狗信仰の霊山でもあります。天狗様は、除災開運、災厄消除、招福万来など、衆生救済の利益を施す力を持ち、古来から神通力をもつとされ、神格化されています。

 

御朱印をいただく

f:id:feelhappynow:20190916145857p:plain

私は、お寺や神社を参拝するときには、御朱印をいただいています。“御朱印ガール”と呼ばれる年齢ではないのですが、参拝の記念に御朱印が増えていくのは、一つの楽しみでもあります。また、お寺と神社では御朱印のテイストが違うのですが、寺院によっても異なることがあり、とても興味深いです。

 

599mの山頂に到着

 

薬王院での参拝後、さらに階段や坂道を登り、山頂へ到着。天気がよく、周囲の景色が一望できました。なつかしいラムネを飲んで乾いた喉を潤し、一休み。国籍も年代も幅広い人たちが、山歩きを楽しんでいたようです。

 

帰りは、中腹からリフトで下山。ケーブルカーやリフトがなければ、観光地としてここまで発展しなかったかもしれません。

 

山歩きを終えて

 

“山歩き”の服装は?

私は、カジュアルなワンピースにスニーカーという軽装でした。足が動かしやすい素材とデザインだったので問題ありませんでしたが、ストレッチの効いたパンツやスパッツだと、なお動きやすいかと思います。舗装されているとはいえ、パンプスやサンダルは避けたほうがいいでしょう。コースによっては、本格的な山歩き装備が必要かもしれません。

 

体力の問題は?

私は毎朝5分間の筋トレを行っているせいか、あまり疲れを感じることなく山歩きを終えることができました。翌日になっても疲れはなく、筋肉痛もほとんどありませんでした(9/16時点)やはり、中腹までケーブルカーやリフトがある分、身体への負担も少ないのでしょう。家族や友人と一緒に、気軽に山歩きできる山だと思います。

 

考え方次第で病気や不調が治る!?「身体からのメッセージ」をどのように受け取るか

f:id:feelhappynow:20190914161649p:plain

はじめに

 

皆さんは、人がなぜ病気になるのかということを考えたことがあるでしょうか。また、病気や不調を抱えたとき、それに対してどのようなことを思うでしょうか。

 

受け止め方や思考、行動を変えていくことで、病気や不調もなくなっていくという考え方があるとしたら、どう思いますか?私は、実はこの考え方に確信のようなものを得たときから、身体の不調のレベルが軽くなっているように感じています。

 

病気や不調には意味がある?

 

私は、うつや双極Ⅱ型障害に限らず、病気になったり、心身の不調が起きたりすることには意味があるのではないかと思っています。少しスピリチュアルとも受け取れる考え方かもしれませんが、本来の自分として生きていくための身体からのメッセージではないかと思うのです。

 

人は誰でも、生きる目的や使命をもって生まれてきているといいます。その目的に沿って生きることができていないときや、自分の考え方や行動の中で気づかなくてはいけないことがあるとき、それを身体が気づかせてくれようとしているのではないかと考えています。

 

病気になると、人は被害意識をもちやすくなります。どうして自分ばかりがこんな目にあうのかと、病気を敵対視さえするかもしれません。でも、病気をつくっているのは自分の身体なのです。さらにいうと「脳」かもしれません。身体の声に耳を傾けて、病気をつくってしまう原因となるような思考や行動をしていた自分を許し、変化していくことが必要なのではないかと思います。

 

病気や不調という身体からのメッセージ

 

他の記事でも触れましたが、私は4月に大腸の治療を受けました。大腸に大きな腺腫があり、一部が癌化している可能性もあったため、ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)という方法で腺腫を取ったのです。結果、早期大腸癌でした。

 

大腸の腺腫は時間をかけてできるものだそうですが、私は自分がやりたいことに沿った生き方ができていないのかもしれない。あるいは、何か考え方を改める必要があるのかもしれないとも感じました。結果として、私は精神科病院を辞めることになります。

 

日々の業務に追われていると、その組織に入った目的や、自分が本当にやりたかったことなどを忘れてしまいがちです。その組織では、自分のやりたいことができないということに薄々気づいていても、見て見ぬ振りをしている自分がいました。早期大腸癌が見つかるきっかけとなる事故が起きるまで、身体の変調に気づきながらも無理をし続けていたのです。

 

 

約2週間の入院生活で、私は自分をリセットしていたのかもしれません。しかし、退院後に日々の業務に戻ると、身体がまたメッセージを送ってきます。

 

「早くいまの仕事を辞めなさい」

 

退職について少し迷ったりしていると、いよいよ身体が動かなくなりました。

 

現在の私

 

私はいま、これまで溜まった疲労やエネルギー切れを解消するために、自分なりのリハビリを行っています。そして、少しずつ元の自分に戻りつつあるのを感じています。そして、本来の自分がやりたいと思っていたことについて振り返りを始めました。

 

私がかつてやりたいと思っていたことは、生きる目的に沿っていたのか、改めて確認しているところです。まだ身体のエネルギー不足を感じてはいますが、自分の意識レベルを高めながら、不要なものを手放して、行動に移していきます。

 

おわりに

 

私が今回ご紹介した考え方に至ったとき、ちょうど出会った本があります。“本当の自分に出会えば、病気は消えていく”という本です。その本を見つけたとき、自分の考え方について「それでいい」と背中を押されているような気持ちになりました。

 

またこのブログでご紹介することもあるかもしれませんが、私が今回まとめたこと以上の参考になる考え方や事例、具体的な方法などが、心理学や脳科学などに基づいて書かれていますので、ピンときた方には、ぜひ読んでみることをおすすめします。

 

  本当の自分に出会えば、病気は消えていく (単行本) 

 

精神科・心療内科での治療成果を振り返っていますか?【治療にもPDCAサイクルを】

f:id:feelhappynow:20190911173059p:plain

はじめに

 

精神科や心療内科で治療を受けているという方は、その治療や成果について振り返ることがあるでしょうか。治療の成果がなかなか現われない場合、治療方針や診断自体について、改めて振り返ってみる必要があるかもしれません。今回は、私自身の体験をもとに、自分なりの考えをまとめてみました。

 

なお、心療内科や精神科にかかる疾患は多数ありますが、今回は「うつ」と「双極Ⅱ型障害」の場合についての考えに限定したいと思います。

  

私と「うつ」と「双極Ⅱ型障害」

 

「不調」に対する考え方

私はいま、自分の状態についてこう考えています。「うつ病でも双極Ⅱ型障害でもなく、休職に至ったのは職場でのストレスによる疲れとエネルギー切れによるものだと。そして「休職に際して、心療内科にかかり、診断書を提出する必要もあったため、診断名は“抑うつ状態”とされている」と。

 

こういった考え方に否定的な方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでの治療と成果を振り返った結果としての私なりの答えです。少なくとも、いまの主治医はこの考えに近いようです。まず、すべての精神科医が同じ診断をするとは限らないということを、頭の片隅に置いておいたほうがよいかもしれません。

 

治療の成果を振り返る

私も数年前には、いまよりも状態が重く、精神的にもつらい毎日を過ごしている時期があります。双極Ⅱ型障害としての治療に臨み、薬を片っ端から試していきました。薬に敏感なこともあり、すべての薬を継続的に飲めたわけではありませんが、一年が過ぎた頃、一通りの薬を試し終わって治療をやめました。唯一、効果を感じたのは、非定型抗精神病薬のエビリファイです。ただ、それを飲んでいるからといって、根本的にはよくなっていないと感じていました。

 

「双極Ⅱ型障害ではないのではないか?」

 

治療を終えて感じた、正直な感想です。しかし、約1年の間で一通りの治療を終えて、自分なりの答えを出すことができたのは、治療中、自分なりにPDCAサイクル(※)を回していたからではないかと思っています。

※ Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)

  

主体性をもって治療に臨むことの重要性

 

疾患と薬についての知識をもつこと

今のところ、抗うつ薬は、昔からある内因性のうつ、“本当のうつ”といわれるものにしか効果がないようです。一般的には、原因がはっきりしているものや、ストレスなどによる一時的な不調には効かないとされています。休養したことによって症状が軽減したとしても、薬が効かないと、患者はうつ状態を繰り返すことになります。すると、今度は双極Ⅱ型障害へと診断が変わります。処方する薬の種類が変わり、リーマス(炭酸リチウム)などの気分安定薬を軸に、エビリファイなどの非定型抗精神病薬と組み合わせたりして処方されることが多くなります。そして医師はこう言います。

 

「双極性障害は、薬を一生飲み続けなければならない」

 

以前、製薬会社のマーケティング戦略についての記事を書きましたが、やはりその影響は大きいと思います。そして、それは一部の医師にも責任があると感じます。ただ、私たちに責任がないかと言えば、残念ながらそれは違うのではないかと思っています。

 

 

自分で医師や治療を選択すること

私たちには、自分で医師や治療を「選択する」自由があります。会社から主治医を紹介されたりすることもあるかもしれませんが、治療方針に納得できなければ転医すればいいのです。医者は“神様”ではありませんし、相性もあるかと思います。一度受診したからと言って、言われた通りにする必要はないでしょう。

 

ただし、その際には、治療に対する自分なりの考えをもっていないと判断が難しいかもしれません。この治療方針でいいのか、この先生でいいのかを判断するためには、その疾患や薬に対する知識をもっていることが大切です。

 

医師から指示された薬をひたすら飲み続けるだけではなく、一度立ち止まって、治療の成果を振り返ってみましょう。「あまりよくなっていない」と感じるようであれば、治療の仕方を再検討する必要があるかもしれません。

 

 

おわりに

 

診断名がつくと、どこかほっとすることがあります。どのように治療すればいいのか、方向性が見えてくるからです。しかし、一定期間の治療を行ったら、治療の成果を振り返るとともに、場合によっては診断自体を見直す必要があるかと思います。医師に遠慮せず、思ったことを聞いてみる勇気も大切です。

 

次回は、治療効果が現われなかったときや診断を疑う必要があるときなど、その後どうすればいいのか、私自身のケースをもとに考えていきたいと思います。