はじめに
皆さんは、人がなぜ病気になるのかということを考えたことがあるでしょうか。また、病気や不調を抱えたとき、それに対してどのようなことを思うでしょうか。
受け止め方や思考、行動を変えていくことで、病気や不調もなくなっていくという考え方があるとしたら、どう思いますか?私は、実はこの考え方に確信のようなものを得たときから、身体の不調のレベルが軽くなっているように感じています。
病気や不調には意味がある?
私は、うつや双極Ⅱ型障害に限らず、病気になったり、心身の不調が起きたりすることには意味があるのではないかと思っています。少しスピリチュアルとも受け取れる考え方かもしれませんが、本来の自分として生きていくための身体からのメッセージではないかと思うのです。
人は誰でも、生きる目的や使命をもって生まれてきているといいます。その目的に沿って生きることができていないときや、自分の考え方や行動の中で気づかなくてはいけないことがあるとき、それを身体が気づかせてくれようとしているのではないかと考えています。
病気になると、人は被害意識をもちやすくなります。どうして自分ばかりがこんな目にあうのかと、病気を敵対視さえするかもしれません。でも、病気をつくっているのは自分の身体なのです。さらにいうと「脳」かもしれません。身体の声に耳を傾けて、病気をつくってしまう原因となるような思考や行動をしていた自分を許し、変化していくことが必要なのではないかと思います。
病気や不調という身体からのメッセージ
他の記事でも触れましたが、私は4月に大腸の治療を受けました。大腸に大きな腺腫があり、一部が癌化している可能性もあったため、ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)という方法で腺腫を取ったのです。結果、早期大腸癌でした。
大腸の腺腫は時間をかけてできるものだそうですが、私は自分がやりたいことに沿った生き方ができていないのかもしれない。あるいは、何か考え方を改める必要があるのかもしれないとも感じました。結果として、私は精神科病院を辞めることになります。
日々の業務に追われていると、その組織に入った目的や、自分が本当にやりたかったことなどを忘れてしまいがちです。その組織では、自分のやりたいことができないということに薄々気づいていても、見て見ぬ振りをしている自分がいました。早期大腸癌が見つかるきっかけとなる事故が起きるまで、身体の変調に気づきながらも無理をし続けていたのです。
約2週間の入院生活で、私は自分をリセットしていたのかもしれません。しかし、退院後に日々の業務に戻ると、身体がまたメッセージを送ってきます。
「早くいまの仕事を辞めなさい」
退職について少し迷ったりしていると、いよいよ身体が動かなくなりました。
現在の私
私はいま、これまで溜まった疲労やエネルギー切れを解消するために、自分なりのリハビリを行っています。そして、少しずつ元の自分に戻りつつあるのを感じています。そして、本来の自分がやりたいと思っていたことについて振り返りを始めました。
私がかつてやりたいと思っていたことは、生きる目的に沿っていたのか、改めて確認しているところです。まだ身体のエネルギー不足を感じてはいますが、自分の意識レベルを高めながら、不要なものを手放して、行動に移していきます。
おわりに
私が今回ご紹介した考え方に至ったとき、ちょうど出会った本があります。“本当の自分に出会えば、病気は消えていく”という本です。その本を見つけたとき、自分の考え方について「それでいい」と背中を押されているような気持ちになりました。
またこのブログでご紹介することもあるかもしれませんが、私が今回まとめたこと以上の参考になる考え方や事例、具体的な方法などが、心理学や脳科学などに基づいて書かれていますので、ピンときた方には、ぜひ読んでみることをおすすめします。