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自慢話の裏に隠れた【コンプレックス】と、受け継がれる連鎖を断ち切ることの重要性

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はじめに

 

皆さんは、自分がコンプレックスを持っていると感じたことがあるでしょうか。コンプレックスにもいろいろありますが、今回は学歴や勉強についてのコンプレックスを例に挙げて考えてみたいと思います。

 

意外なところに隠れている「コンプレックス」

 

自慢話の裏にあるもの

人は、学歴至上主義の環境で、自分が高学歴でない場合にコンプレックスを感じたりするものですが、それだけではありません。高学歴の人でも、コンプレックスを持っていることは多いのです。

 

例えば、就職活動中の企業説明会で質問をするとき。名前だけでいいと言われているのに、わざわざ「◯◯大学の□□です」と言ってから質問をしたり、さらに質問の前に自分の自慢話をする人を見たことはないでしょうか。

 

また、一流大学を出て一流企業に就職した人が、職場でこれまでのキャリアや仕事の実績、交友関係などを自慢するというケースもあります。

 

新しい環境で、これまでのキャリアについて自慢話ばかりするというのはよくあることのようです。職務経歴書を見るとバリバリの経歴なのに、わざわざ過去の仕事について自慢したり、さらにはプライベートについても自慢するという人もいます。その元同僚の話を聞くと、仕事に関する実績の話は、事実と異なっていたりすることもあるとかないとか・・・

 

“ありのままの自分”が認められていない!?

これらのケースで共通するのは、承認欲求の高さでしょうか。おそらく勉強をしていい大学を出て、いい会社に就職したものの、現時点で承認欲求が満たされていなかったり、不安や自信のなさがあったりするのではないかと思います。自慢話をすることで、自分が周囲よりも優れていることを実感して安心したいとか、人から認められたいという気持ちがあるのかもしれません。そして大抵の場合、そのことに自分で気づいていないようです。気づいていないからこそ、ちょっと迷惑な自慢話を続けてしまうのです。

 

こういった人は、学歴至上主義であったり、勉強ができることが当たり前という価値観の親や周囲から、プレッシャーを受けていたことが多いのではないでしょうか。“ありのままの自分”として認められた実感がなく、勉強や学歴で評価され認められてきた人は、大人になっても“ありのままの自分”が認められていない場合、人からの評価を受けて認められないと不安になる傾向にあるようです。

 

これは学歴の良し悪しに関係なく、そういった環境で育つことによって醸成されるコンプレックスのようです。そして、引き続き学歴至上主義の環境に身を置くと、常にコンプレックスを感じなくてはならなくなります。職場においては、仕事で実績を上げない限りつきまとうかもしれません。

 

コンプレックスの連鎖

 

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親子間で連鎖するコンプレックス

コンプレックスは、誰かが気づいて断ち切らない限り、代々連鎖していきます。自分の中にコンプレックスがあるとしたら、自分の親の中にもあり、それが受け継がれているのです。親としては、無意識に、よかれと思って子どもと接しているので、自分の言動が子どもにコンプレックスを与えることになるとは思っていないのが怖いところです。

 

私は、自分の中にもコンプレックスがあったことに気づき、それを自分の代で断ち切りたいと思うようになりました。子どもをもつことになるかわかりませんが、自分の子どもにはそのようなことをしないと心に決めています。

 

また、親から譲り受けたコンプレックスがあっても、他者から“ありのままの自分”を受け入れられることによって解消されることもあります。私は、親への反発や挫折を繰り返す中で気づくことができたように感じていますが、少しずつコンプレックスを解消することができたのは、“ありのままの自分”を認めてくれる人がいたからではないかと思っています。

 

「根拠のないコンプレックス」を感じさせてしまう親

自分や、自分の親の中にコンプレックスがあるということには、なかなか気づきにくいものです。コンプレックスを持っているとなぜ問題なのかというと、一つには、その人がまた子どもにコンプレックスを感じさせてしまうためです。「根拠のないコンプレックス」を感じた子どもは、もちろん自信を失い、自己肯定感をもてなくなってしまうでしょう。

 

代表的な例として、今回取り上げた学歴や勉強に対するものがあります。勉強はできなければならないとされたり、学歴至上主義の親のもとで育つと、自分の子どもにも同じことを求めてしまうことが多いようです。ときに他の子どもと比べられたりしながら、勉強ができない自分はダメだ、勉強ができなくては認められない、親が恥ずかしくないようにしなくてはならないといったことを、子どもに無意識に思わせてしまうのは酷なことです。

 

子どもの心は繊細です。仮にそういったプレッシャーの中で子どもが失敗してしまったとき、その一つの失敗が心に与える影響は、想像以上に大きなものになるでしょう。

 

おわりに

 

今回は、自慢話をするという形に現われやすい学歴や勉強における「コンプレックス」について取り上げてみました。あまり気持ちのいいテーマではありませんが、自分の中にあるそれに気づき、できるだけ解消していくことが必要だと感じています。自分自身に言い聞かせるとともに、皆さんの中で、何か気づきを得るきっかけになれば幸いです。